ブルガリは、ローマ帝国時代のコインを使用した「モネーテ カテーネ」と「モネーテ カテーネ デュアルタイム」を発表した。モネーテ カテーネのダイアルにはカラカラ帝の、モネーテ カテーネ デュアルタイムのダイアルには皇帝セプティミウス・セウェルスとその皇妃ユリア・ドムナの肖像が描かれたコインがあしらわれている。
モネーテ カテーネ
アンティークコインをあしらったブルガリのシークレットウォッチ
ブルガリは、貴重なアンティークコインを使用したシークレットウォッチ「モネーテ カテーネ」と「モネーテ カテーネ デュアルタイム」を発表した。ゴールドとダイヤモンドで作られた本作はブルガリスタイルの真髄を支える古代ローマとギリシャのすばらしいアンティークの伝統を示しつつ、豊かなボリュームで洗練と卓越した美を表現している。
モネーテ カテーネ デュアルタイム
歴史を力強く象徴する貴重なアンティークコインが、精巧に作られた彫刻的なウォッチケースを別次元へのものへ昇華させている。ゴールドにダイヤモンドをセットしたハイジュエリーのタイムピースは、1940年代のカーブチェーンを想わせるブレスレットが流れるように手首に寄り添う。モネーテ カテーネ デュアルタイムはブルガリが70年代に発表した腕時計からインスピレーションを得つつ、ハイジュエリーの視点からブルガリの歴史の一章を振り返ったモデルである。
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ケースとシームレスにつながるチェーンブレスレット
モネーテ カテーネはチェーンブレスレット(イタリア語で「カテーネ」)とシームレスにつながっている。このカーブチェーンに宿る美しさは1940年代からブルガリが培ってきた創造性豊かなヘリテージの一部であり、60年代に作られた初代「モネーテ」のジュエリーにも採用されている。
モネーテ カテーネ デュアルタイムは、イエローゴールドと宝石をセットしたピンクゴールドのリンクを交互に配した5列に並んだリンクがあり、バゲットカットのダイヤモンドをあしらったホワイトゴールドのバーの輝きが魅了する。カーブチェーンのブレスレットは、ピンクゴールドのパーツの上にダイヤモンドが散りばめられている。
ブルガリのマニュファクチュールが小型化の技術の粋を結集して製作したムーブメント、ピコリッシモBVL100はモネーテ カテーネを唯一動かすことのできる世界最小の円形ムーブメントとしてこのタイムピースの心臓部に搭載されている。同じく機械式のムーブメントを搭載していた過去の時代のジュエリーウォッチを彷彿とさせる、手巻きのムーブメントだ。
このはかない美しさを極限まで高めたタイムピースの傑作には、古代の強力なシンボルである金貨を中心に、ブルガリのハイジュエリーとオートオルロジュリーの専門知識が詰め込まれている。
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ブルガリは紀元1世紀、ローマ時代のジュエリーにインスピレーションを得て、1930年代からは洗練されたオブジェに、1960年代からはジュエリーに、古代のコインをあしらったクリエイションを発表してきた。アンティークコインというユニークな歴史の証人にかねてより特別な魅力を感じていたニコラ・ブルガリは、1966年に初代の「モネーテ」ウォッチで、このヘリテージから不朽のクリエイションを生み出すというアイデアを思いついた。
そして2023年、ブルガリは新しい「モネーテ カテーネ」を覆うカバーにセットするため、歴史における重要性を考慮し希少なコインを厳選した。モネーテ カテーネには西暦198年から217年までローマ帝国を治めた、カラカラ帝の肖像が描かれたデナリウス銀貨があしらわれている。彼の治世に鋳造されたこのコインは、カラカラ帝の天才的な戦略性を表現している。
モネーテ カテーネのケースは、かつての「オクト モネーテ」のように8つのファセットで構成されたデザインで、ローマにあるマクセンティウスのバシリカの天井を思い起こさせる。
モネーテ カテーネ デュアルタイムは、1970年代にローマン メゾンがデザインした長方形の時計からインスピレーションを得ている。2色の針を配したふたつのダイアルが、異なるタイムゾーンの時刻を表示する。コインを取り囲むイエローゴールドとピンクゴールドの組み合わせは、当時の特徴でもあったふたつのトーンの輝きを表現している。
ジュエリー作りの専門技術が詰め込まれたこのウォッチには、バゲットカットとブリリアントカットのダイヤモンドがあしらわれ、繊細なスノーセッティングが施されている。ケースの側面にはブルガリの証であるふたつのカボションカットのエメラルドが配されており、この「鍵」でケースを開けると、中に隠れていたダイアルが姿を現す仕組みになっている。
ダイアルにセットされている2枚のコインは、ローマ帝国を統治したセプティミウス・セウェルス皇帝と、その皇妃ユリア・ドムナが描かれたものである。