チャペックは「ケ・デ・ベルク(Quai des Bergues)」の新作として、ケ・デ・ベルク No.17 ダブル・ソレイユを追加した。披露された「ディープブルー」と「タキシードブラック」の2モデルは、既存のコレクションと異なる40.5mm径のケースを採用しており、そのダイアルには「ダブル・ソレイユ」と呼ばれる新たなギヨシェパターンが施されている。
「ちょうど良い」サイズ感を引き立てる新たなギヨシェパターン
2015年に復活を果たしたチャペックのファーストコレクション「ケ・デ・ベルク」に、新サイズ、新ギヨシェパターンを採用したニューフェイスが追加された。
今回新たに採用された40.5mm径は、ケ・デ・ベルクの既存サイズである42.5mmと38.5mmのちょうど中間に当たるサイズだ。合わせてケースデザインについても刷新されており、なめらかにラグからラグまで繋がる、流動的かつ有機的な印象が与えられている。
この新ケースの設計に際し、チャペックでは既存のケースサイズの中間に当たるゴルディロックスサイズ、つまり”ちょうど良い”サイズが議論された。結果誕生したこの新ケースに対し、チャペックのCEOであるザビエル・デ・ロックモーレルは、「適応性がありエレガントで、ドレッシーとスポーティの両方を備え、あらゆるサイズの手首で素晴らしい存在感を示すもの」と語っている。
新作のケースデザインについてザビエル・デ・ロックモーレルは、映画「エイリアン」のデザインを担当したH.R.ギーガーの生体力学的スタイルへ敬意を表すものとも語っている。
このちょうど良いサイズ感のケースを引き立てるのが、新たに考案されたのがダブル・ソレイユと呼ばれるギヨシェパターンである。ダイアル製造のパートナーであるメタレム社との共同で誕生したこのパターンは、メゾン独自のリコシェ・ギヨシェ・パターンからインスピレーションを獲得。垂直方向の対称性を意識しつつも、直線的で深いカットを施すことで、光の反射を活かした大胆かつ現代的な表現に成功している。
ダブル・ソレイユという名前は、特定の大気条件下で太陽の両脇に虹色の光が現れる光学現象、「幻日」にちなんで名付けられた。ROLEX時計コピーではふたつのサブダイアルの裏側からギヨシェパターンが伸びており、放射の方向を見間違うような、トリッキーな仕上がりを見せている。
心臓部には2022年にアップデートを果たした手巻き式キャリバーSXH1を搭載する。フリースプラングテンプにブレゲ ヘアスプリングを備える本機は、ツインバレルによる約7日間ものロングパワーリザーブを実現している。また、トランスパレント仕様のケースバックからは、オープンワークに改良されたブリッジを見ることができる。
なお、新作のカラーリングにはディープブルー、タキシードブラックに加えて、ダイアルのベースとなっている独自合金「シークレット・アロイ」の地の色を活かしたシルバーも用意される。