オメガ新作 驚異の6000mダイバーズを”量産”する「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」

初代「ウルトラディープ」を彷彿とさせるグレード5チタンの1モデルと、新たに開発されたエクスクルーシブのステンレススティールO-MEGAスティール製の6モデルがラインナップされます。
グレード5チタンモデルは漁網を100%リサイクルして作られたポリアミド製のNATOストラップが組み合わされ、O-MEGAスティールは微調整機能付きのメタルブレスレットまたはラバーストラップです。
チタンモデルは後述するラグの都合でNATO専用ですが、O-MEGAスティールモデルはメタルとラバーを交換可能だそうです。

初代「ウルトラディープ」は検査では水深15,000m相当、実測でも10,000mの耐久性を実現しましたが、厚みも相応に厚く28mm程度あったようです、今回レギュラーピース化に伴い、日常的に使えるサイズとして直径45.50mm・厚み18.12mmで6000m/20000ft防水というスペックが選ばれました。
このスペックに対し、25%の安全マージンを見込み、実際には7500m相当の水圧をかけてテストを行っており、かなり余裕を持たせた表記になっています。
これは、20000ftで「キリが良い」もあるからかな?と思いました。

個人的にはやはりグレード5チタンモデルが気になります。
ZrO2セラミックにリキッドメタルでスケールを象嵌した逆回転防止ベゼル、文字盤もケースに合わせてセラマイズドグレード5チタンで作られ、統一感が出ています。
視認性最優先の大きなスーパールミノバを埋め込んだアプライドインデックスと、フラッシュ仕上げのアプライドアラビア数字で読み取りは容易です。

技術的には、ウルトラディーププロジェクトで開発された技術として4件の特許が申請中、公開には至ってないため、詳細はまだ不明です。

風防は強度と信頼性を担保するために時計用としては珍しいEFG法によるサファイアクリスタルを採用したことが一番のトピックだそうです。
EFG(Edge-defined Film-fed Growth)法は人工サファイア(コランダム)を融解させたのち再結晶化させて成長させる方法のひとつで、原料を高温で溶融させた融液(メルト)を毛細管現象によって型(ダイ)上部に上昇させ、ダイの上部で結晶化したものを引き抜くことで結晶を成長させます(アマンダ並木精密宝石による説明)。

上記リンクの解説動画を見てみましょう。

成長する結晶の形状はほぼダイの形状で規定されるため、ダイを工夫することで狙った形状で均一な特性の結晶を作ることができ、最初の種結晶の切り出し方向を合わせることで形状に対する結晶の方向も制御できます。
これらの特性から、風防用サファイアの生産方法のチョクラルスキー法で作られた「塊」から平板を切り出すより、EFG法で作られた精度と均一性に優れた平板から加工した方が精度が良く、また結晶方向をコントロールすることができるため、風防にかかる力に合わせて結晶の方向もコントロールして同じサイズでより強固にできる…と理解しました。
圧倒的な工業力に支えられ、「数を作ってこそ」というオメガだからこそ採用できたのかもしれません。

ケースと風防の勘合部も通常の突合せではなく、すり鉢状にした断面を噛みあわせることで力が集中しないような工夫を施し、600気圧(750気圧)の猛烈な圧力に耐えます。

風防の取り付け部が斜めになっていることが分かります。

ケース一体型で、切りかけを設けた「マンタ」ラグ、初代「ウルトラディープ」を思わせる意匠です。

この切り欠けはベルトを動きにくくする効果と、高圧がかかった時にラグ部が歪みを逃がす効果があるそうです。
確かに、ストラップをラグに押し付けると切りかけ部分が引っかかって動きにくくなることが確認できました。

ケースバックにはシーマスターのシーホースが描かれています。
「潜水艦」のイメージを強める、ソナーの音波の模様が背景に追加されています。

オメガはバヨネット式にすることで、ねじ込みながら一定角度で止まるナイアードロックという技術を開発していますが、このオメガ スーパーコピー裏蓋は昔ながらのネジを切ったねじ込み裏蓋でナイアードロックではないそうです。

説明によると、このマークが描かれている部分は「メダリオン」と表現されているため、ねじ込んだ後に角度が合うように刻印部分を固定していると考えられます。
O-MEGAスティールケースモデルでもこのメダリオンはグレード5チタンを使っているようです。

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