ロレックスの新作は1万1000m防水の超弩級ダイバーズ!

ロレックスの超本気ダイバーズ
ロレックスは驚異的な防水性能を持つ「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」を発売した。

ディープシー チャレンジは、1万1000mもの防水性能を持つダイバーズウォッチ。これまでロレックスのダイバーズモデルが備える防水性能でもっとも高かったのは「オイスター パーペチュアル ロレックス ディープシー」の3900mだった。つまり、ROLEXスーパーコピー3倍近い防水性能を実現したということだ。

驚異的なスペックを実現するべく、ケース径は50mm。その中にロレックス ディープシーでも採用された、特許取得のケース構造「リングロック システム」が組み込まれた。これにより、サファイアクリスタル製風防とチタン製ケースバックの間に、耐圧リングを挟むことで耐圧性能を高めている。

この耐圧リングには、ロレックスで用いられる904L系のオイスタースチールと比べて約3倍引っ張り強度が高いと言われる窒素合金スティールが用いられる。具体的な大きさは公表されていないが、ケースサイズがロレックス ディープシー比で6mmも大径化されていることを加味すれば、耐圧リングも当然ながら直径、厚さともに大幅なサイズアップを果たしているはずだ。加えて風防のサファイアクリスタルの厚みも、9.5mmと大きく増していることが分かる。

さて、このようにしてケースを直径、厚みの両方向から大きくした場合、問題となるのが装着感だ。当然904Lスティールでこのサイズのケースを作った場合、重量がかさみ、日常生活で着用することが困難となりかねないのだ。

これに対応すべく、本作ではケース素材にグレード5のチタン合金である、RLXチタンを初採用している。加えて新作発表とともに公開されたメイキング動画を見たところ、ディープシー チャレンジではこのRLXチタン製ケースを熱間鍛造によって仕上げている様子が確認できた。

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熱間鍛造は型打ちの後に焼き入れをはさみ、再度鍛造を行うことで金属の強度と靭性を高めることができる工法だ。グレード5チタンは元々904Lスティールよりも引っ張り強度が弱い素材だが、同手法を用いることで、1万1000mの防水性能にも耐えうるだけの強度を与えているのだろう。

ちなみにディープシー チャレンジには、その大元になる試作時計が存在している。2012年に映画監督にして探検家のジェームズ・キャメロンが潜水艇でマリアナ海溝の水深1万908m地点まで降りた際、潜水艇の油圧式ロボットアームに装着されていた時計である。そしてもちろん、この試作時計のケースはオイスタースチールであった。

結果、RLXチタンを用いた本モデルは、オイスタースチール製の試作時計と比べて30%ほど軽量化を成功させている。風防を薄くした結果、試作時計と比べて防水性能が1000mほど低くなるなど、スペックにも若干の違いこそ生じているが、ケースサイズをほぼ変えずにここまで軽くした点に、防水腕時計のパイオニアたるロレックスの矜持が感じられる。

ディープシー チャレンジ、ロボットアームに取り付けられた試作時計から、人間の腕に装着するための時計として生まれ変わった。

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